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ソーシャルゲームのオルトプラス、ベトナムに開発拠点

Photo:vietnam flag by Maria Ly http://www.flickr.com/photos/mariachily/3380404201/

昨今、IT企業のオフショア先としてベトナムが注目されている。人件費が安いうえに日本人と価値観が近く、勤勉で優秀な人材が多いという評判から、企業規模を問わず進出に乗り出す企業が多い。しかしベトナム進出にはこういったメリットばかりでなく、留意しておくべき点もいくつかある。

第一に言語に関する問題である。オフショア全般に言えることであるが、日本側の語学力が十分でないと、思うように新人教育が進まなかったり、コミュニケーション不足が原因で納期が遅れてしまう可能性が生まれてしまう。さらに仕様書など業務資料の翻訳が正確に行われないと、想定した仕様と違ったシステムが納品されてしまったり、十分な品質を確保できなくなってしまう危険性もある。

また、リソース管理に関しても留意すべき点が存在する。ベトナム人は勤勉であると言われているが、その一方で残業や休日出勤の文化がない。このギャップを埋めることは非常に大変だ。仮に残業や休日出勤をさせたとしても、実はその残業代や手当の金額が日本と比べて非常に高く定められているという事実もある(表1参照)。そのためベトナム人に残業などをさせることは、コスト面を考えても非常に難しいと言える。

表1
(日本)
・平日の残業代:通常勤務時の125%
※60時間を超えた場合は150%
・休日の出勤手当:通常勤務時の135%

(ベトナム)
・平日の残業代:通常勤務時の150%
・週休日の出勤手当:通常勤務時の200%
・祝祭日の出勤手当:通常勤務時の300%

このような事情をふまえて考えるに、ソーシャルゲーム業界のような、特に動きの早い開発が必要な業界では、ベトナムでのオフショア開発は非常に難易度が高いと言える。夜中の緊急対応や休日出勤してリリースに間に合わせるといった対応が日常的に必要な働き方をベトナム人に受け入れてもらう、あるいはそのような対応が不要な業務のみを委託するといったような対策を講じられなければ、ITベンチャーのベトナム進出はことごとく失敗に終わってしまうのではないだろうか。
 

出典:ネットベンチャーニュース

2013年7月31日、ソーシャルゲームの企画・開発を行っている株式会社オルトプラスはベトナム・ハノイ市の現地法人設立を決議した。

出資比率100%。資本金は未定。設立・営業開始は10月予定。代表はハノイプロジェクト推進室室長の小澤 信一郎氏。モバイルコンテンツ等の企画、開発運用などを行っていく。
>> 続きを読む (外部リンク: ネットベンチャーニュース)

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