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今後5年で1,000億円市場へ急成長 ―ポテンシャルを秘めた”M2M”市場をリサーチ -ICTマーケットレポート vol.003

株式会社ミック経済研究所
ミック経済研究所コラム担当

今回は、クラウドサービスの台頭やエネルギー管理需要の高まりにより高い注目を集めている、ワイヤレスM2Mソリューション市場についての動向を調査しました。

国内の無線機器メーカー、SI企業から、通信キャリアなど、30社の売上高や動向、各種戦略などについて調査。その個別企業の実態をベースに市場全体の規模や動向を集計・分析しています。

本調査におけるワイヤレスM2Mソリューションの定義

M2Mとは、”Machine to Machine”の略称であり、機械(モノ)と機械(モノ)が人の手を介さずに通信を行う仕組みのことを指す。本調査におけるワイヤレスM2Mソリューションとは、下記の通信方式(※)を利用し、通信端末・無線モジュールにより各種情報を収集・管理する、システム・製品・サービス及びクラウドサービスを指す。但し、通信料金は含まない。

年平均成長率18.4%で推移し、2016年度には1,152億円の市場規模へ

ワイヤレスM2Mソリューション市場の市場規模は、2010年度418億円、2011年度は前年度比113.2%の473億円であった。同市場は近年、通信端末、通信料金の低価格化やそれに伴う導入用途の広がりにより、好調に推移している。

2012年度以降の市場動向については、成長要因として、まずクラウドサービスの台頭が挙げられる。2011年の中頃から、大手ITベンダを中心に相次いでM2M向けのクラウドサービス(プラットフォームサービス)をリリースしている。M2Mでデータを収集した後の処理(データの蓄積、分析、利活用)を対象としたサービスへのニーズはまだ少ない。しかし一方で、データを収集するシステムにおいては、システム構成に必要な各種デバイスやアプリケーションを、料金(月額等)を支払うことで利用できるサービスの導入が徐々に進んでいる。従来のように、システム導入時に多大な初期費用をかける必要がないため、それが導入への敷居を下げ、スモールスタートを可能としており、普及への後押しとなっている。

また、2011年3月に発生した東日本大震災の影響による電力不足問題が契機となって、電力監視や温度管理などの省エネに対する意識が更に高まり、需要が増している。無線技術を利用したエネルギー管理システムを導入し、効果を見出すことができたユーザーは、他の無線利用システムへと適用範囲を広げていくことが想定される。これが市場にとっては更なる追い風になると考えられる。そして今後、スマートシティやスマートグリッド、社会インフラ分野にM2Mが適用されれば、導入規模が大きくなることが予測される。また現在、有線で繋がれているシステムも多く、そういったシステムの無線への置き換えも進んでいくと予想される。こうしたことから、ワイヤレスM2Mソリューションが求められている潜在的な市場は、かなり広範な分野にわたるといえる。

以上の成長要因を踏まえると、ワイヤレスM2Mソリューション市場は、製品、サービス提供側がユーザーに対し、導入効果、費用対効果を明確に示し、導入を進めていくことで、今後も高水準で堅調に推移すると予測される。市場規模としては、2010年度~2016年度の6年間で年平均成長率18.4%で推移し、2016年度で1,152億円の市場規模になると予測される。


<図表1>ワイヤレスM2Mソリューション市場規模推移・中期予測



<図表2>ワイヤレスM2Mソリューション市場規模推移・中期予測(グラフ)

 

 

上記データは、下記のマーケティングレポートに詳細を記しております。
興味を持たれましたら株式会社ミック経済研究所のWEBサイトへ

レポート名:急拡大するワイヤレスM2Mソリューション市場の実態と展望2012年度版
 

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ミック経済研究所コラム担当

情報・通信分野に特化した独立系専門調査機関として国内トップクラスの実績を誇るマーケティング・リサーチ会社