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事業承継は最高の乗っ取り!有利な立場を活かすため、まずは先代から経営を学べ!  ―イノベーションコラム「長山宏のああ感動」 vol.007

株式会社カクシン
代表取締役 公認会計士 税理士 中小企業診断士
長山 宏

先日、ある後継者と話していたら実に感動的な話を仕入れましたので私なりのテイストを加えてお伝えします。

イノベーションコラム「長山宏のああ感動」 

このコラムでは長山宏が日々の実務の中で感動した事を、 つれづれなるままに文章にしたため、掲載をしていきます。

先代の「経営」を学ぶことで、有利な立場を際限まで活かせ

その方は力がある後継者で父親を越えるべく牙を磨いておられます。しかし、ある勉強会での講師の言葉に「自分を見透かされている。実に心に刺さりました。」として「事業承継は最高の乗っ取り」という話を聞いた感動を話してくださいました。

講師は父親の経営に批判的で経営権を引き継ぐや、給与は変えるはルールは変えるはで抜本改革に取り組もうとしました。すると社員から猛反発を浴び、ご苦労され、結果自らの誤りに気付かれ、悟られたのです。

理屈はこうです。

自分は信用されていないし、父親に育てられた番頭さんは父親の考え方で経営をしている。まずはこれを受け入れて信頼を勝ち得てからでなければ言う事を聞いてもらえない。承継では聞けば何でも教えてくれる。こんなに有利な立場は無い。

通常の乗っ取りであれば、信頼させるために本当の自らの意思を隠して潜伏して秘密裏に布陣を固め、重要人物を味方に引き入れていかねばならない。その際、余程注意して情報を集めなければ、疑われてご破算になってしまう。しかし承継の場合は、そのような心配は一切いらないのです。聞けば何でも教えてくれるし、そもそも信用されているので肯定している限り何でもありなのです。

なるほどね!と思いました。

稲盛さんはある後継者に、「父親からあなたが受け継いだときの経営チームの人たちと父親を講師にして経営勉強会をしなさい。各局面でなぜそう判断したかの判断を学ぶのです。赤字だったら別ですが、黒字の経営を立派にされているのであればまずは受け入れて学ぶことです。すると番頭さんからも信頼されてスムーズに承継が出来るのです。」という感じで問答されたことがありました。

承継時は父親が時代遅れになっています。それでも今まで立派に経営していたのであれば批判する前にまずは受け入れて、番頭さんから認められてそれを確認したあとで自分の色を出さなければとても現場がついてきてくれません。

すると「事業承継は最高の乗っ取り」というのは言葉は物騒ですが、素晴らしい言葉だと思いました。

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長山 宏

91年三優監査法人入社、97年三優BDOコンサルティング(株)取締役就任を経て現在に至る。京セラの稲盛名誉会長を師と仰ぎ、「社長が変われば全てが変わる」という標語のもと活動中。

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