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サーバ仮想化&オンプレミス型プライベートクラウドの市場展望 -ICTマーケットレポート vol.004

株式会社ミック経済研究所
ミック経済研究所コラム担当

<サーバ仮想化&オンプレミス型プライベートクラウド市場のポイント>

◆サーバ仮想化ソリューション市場、市場規模は3,000億円超
 市場黎明期ほどの高い伸び率ではないが、市場は二桁増で成長を続ける。

◆オンプレミス型プライベートクラウド市場、サーバ仮想化の一般化により案件規模は拡大傾向に
 既にサーバ仮想化を活用した何がしらのシステムが一通り導入されたこともあり、今後は単に仮想化構築だけを行う案件よりもプライベートクラウドを見据えた統合的な案件が増えていくと想定される。

今回は、ITインフラ構築において必須要件となりつつあるサーバ仮想化ソリューションと、サーバ仮想化に加え、IT基盤の共通化、及び運用の標準化・統合管理を行っているソリューションをプライベートクラウドと定義し、市場動向を調査しました。

国内のITベンダ、SI企業など、31社の売上高や動向、各種戦略などについて調査。その個別企業の実態をベースに市場全体の規模や動向を集計・分析しています。

本調査におけるプライベートクラウドの定義

サーバ仮想化ソリューションは、サーバ仮想化技術(主に仮想化ソフトウェア)を活用したITインフラの構築及び保守・運用を調査対象としている。

プライベートクラウドとは、サーバ仮想化を導入し、IT基盤の共通化、及び運用の標準化・統合管理を行っているソリューション案件(部分導入を含む)と定義している。更にユーザーの資産として構築(オンプレミス)したものを調査対象としている。運用の自動化、セルフサービス化までは必要条件としていないが、実績があれば市場規模に含んでいる。

近い未来にプライベートクラウドのニーズはどう変化する?

プライベートクラウドの市場規模は、2011年度 前年度比132.2%の 1,035億円であった。2012年度は、前年度比128.1%の 1,326億円となる見込みである。

2010年頃からサーバ仮想化が一般化してきたこともあり、その延長線上にあるプライベートクラウド案件が本格化してきた。主にユーザー企業における事業部やグループ企業間のシステム統合を目的とした案件が中心となっている。

加えて、クラウドという言葉・概念がユーザーに浸透し、パブリッククラウドサービスの利用も増え、パブリッククラウドをユーザーが有効と捉え始めた。

また、その環境をユーザー自社内で構築・運用したいというニーズを満たすものとして一層関心が集まり、プライベートクラウドへのニーズが一部大手企業で強まっている。今後もシステム更改のタイミングやユーザー設備の老朽化に伴う更新時にプライベートクラウドを検討するユーザーが増えていくと考えられる。更にグローバルシステムの構築に伴って、全社基幹システムのプライベートクラウド化も想定される。

以上のことから、2012年度以降も年平均20%以上の高い成長率で推移し、2016年度には、2010年度比で約4倍の3,050億円の市場規模になると予測される。

また、サーバ仮想化ソリューション市場とプライベートクラウド市場の市場規模比較を【図表1】に示した。プライベートクラウドは、上記の定義のとおり、サーバ仮想化を前提としている為、サーバ仮想化ソリューション市場の内数となる。

2011年度のサーバ仮想化ソリューションにおけるプライベートクラウドの構成比は34.7%であった。既にサーバ仮想化を活用した何がしらのシステムが一通り導入されたこともあり、今後は単に仮想化構築だけを行う案件よりもプライベートクラウドを見据えた統合的な案件が増えていくと想定される。その為、プライベートクラウドは、サーバ仮想化ソリューションにおける比率を高め、2015年度には50%を超え、2016年度には55.5%の構成比を占めると予測される。

<図表1>サーバ仮想化ソリューション・プライベートクラウド市場規模推移・中期予測



<図表2>サーバ仮想化ソリューション・プライベートクラウド市場規模推移・中期予測(グラフ)



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